本文へスキップ
HOME 学会について 活動報告 お知らせ 認定管理指導医 成人病(生活習慣病)Q&A リンク
学術集会を終えて
第52回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会参加記
   第52回日本成人病(生活習慣病)学会を平成30年(2018年)1月13日(土)〜14日(日)都市センターホテルで開催させていただきました。 年初めにもかかわらず、天候にも恵まれ多くの方々にお越しいただきました。誌面を借りて心よりお礼申し上げます。また、このような機会を与えていただいた岩本理事長はじめ、学会理事、評議員の先生方、 また、期間中、座長・講演の労をお取りいただいたすべての先生方、事務局の方々、そして学会運営を支えて頂いたサンプラネットや教室員の皆にも深謝いたします。
   今学会には、632名の方々に参加いただきました。例年より多い参加者であり、また、演題数に関しても、学術演題32題を含めて107題発表いただき、学会場でも大いに議論盛り上がったものと感じております。 今回メインテーマは「温故知新」とさせていただきました。まもなく創立50年を迎える本学会の役割は重要であり、発足当初から高齢化の諸問題に取り組まれた本学会を振り返る意味でも、そのようなテーマとさせていただきました。
   そこで、シンポジウムでは「高齢化社会における癌診療」と「認知症と生活習慣病」を取り上げました。特別講演は癌研有明病院佐野武先生に「胃癌治療における手術の役割はどう変わるのか?」、 教育講演では東京大学岩坪威先生に「アルツハイマー病:超早期の治療に向けて」、また国立国際がん研究センター間野博行先生に「日本におけるがんゲノム医療の現実」についてお話しいただきました。 それぞれ、いわゆる成人病(生活習慣用)の治療の変遷と、これからの方向性を明らかにしていただいたものと思います。聴講された方々にとっては、非常に有意義な内容であったと確信しております。 また、プレナリーレクチャーでは、最近関心が高まっている「NASH」「免疫治療」「フレイル」についてそれぞれ橋本悦子先生、垣見和宏先生、荒井秀典先生にご講演いただきました。これもまた貴重な内容であり、 日ごろ外科領域しか接しない小生にとっては、「目から鱗」のご講演であり、領域横断的な本学会の特徴を活かせたのではと感じております。学会2日目には、日本糖尿病療養指導士講座では「職域とライフステージを考慮した生活習慣病対策」を、 日本医師会認定産業医講習更新研修では「職域におけるメンタルヘルスケア」を行い、こちらにも多くの方々に参加いただきました。
   市民公開講座は1月21日(日)午後に、東京大学安田講堂で、「シリーズ 知って得する こわーい大人の病気 ―納得、理解、そして予防―」と題して行いました。 安田講堂というかなりcapacityの大きな会場だったので、少々空席が目立ちましたが、東大の新進気鋭の先生方に「知って得する」お話をご講演いただきました。参加された方々は十二分に学び、楽しんでいただけたものと思います。
   会期中は不行届きの点も多かったものと思います。誌面を借りてお詫び申し上げます。ただ、充実した本学会らしい学術集会になったのではと自負しております。本会の益々のご発展を祈念して、挨拶とさせていただきます。皆さま、ありがとうございました!
                                    
第52回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会 会長
東京大学消化管外科 教授
瀬戸   泰之
ページのtopへ

学術集会を終えて