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学術集会を終えて
第47回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会を終えて
富野康日己(47回会長)   第47回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会を平成25年1月12日(土)・13日(日)、 都市センターホテルにおきまして開催致しました。天候にも恵まれ、参加者数は631名(医師・研究者および医薬・器械業者:458名、メディカルスタッフ:133名、その他ご招待など:40名)にのぼり、盛会裡に終了することができました。これもひとえに皆様方のご指導とご厚情の賜物と深く感謝申し上げます。
   今回は、「生活習慣病の病態と治療−食と健康−」をメインテーマと致しましたが、現代食生活の変化は、まさに生活習慣病の背景そのものであります。そこで、生活習慣病について栄養学など医療に携わる広い分野から検討するプログラムを企画することで、我が国の生活習慣病学の更なる発展に資する学会をめざしました。
三國清三氏(シェフ、オテル・ドゥ・ミクニ)   会長招請講演では、三國清三氏(シェフ、オテル・ドゥ・ミクニ)より、小児期の食育の重要性をレクチャーしていただきました。 特に「味覚は12歳までに修得される」とういう三國氏のメッセージは、聴衆の心に強く届いておりました。特別講演では、アジアにおける腎臓病のオピニオン・リーダーである台湾高雄医学大学 Chen HC教授をお招きし、英語による慢性腎臓病(CKD)に関するレクチャーを日本語と英語の同時スライドのもとに拝聴しました。シンポジウムでは、食事や栄養管理について現代の疫学、栄養指導の現場、Chen HC教授(台湾高雄医学大学) 術後の栄養管理、スポーツ医学などの多面的な観点から検討したり、臨床で遭遇する様々な「浮腫」の病態と治療を学びました。教育セミナーでは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、MR(医療情報提供者)など様々な立場の方々の知識のアップデートを図る目的で、 代表的な生活習慣病の診断と治療を各分野のスペシャリストからご講義をいただきました。また、Meet the Expertでは、NSTの役割、 冠動脈バイパス手術、胃癌などをテーマに知識のアップデートを図りました。プレナリーレクチャーでは、バイオリズムと生活習慣病および治療抵抗性末梢動脈疾患に対する血管再生治療について、最先端の研究成果を拝聴しました。広く演題募集しました一般演題では、全国から53題の演題が集まり、 活発な討論が繰り広げられました。この一般演題につきましては、各セッションの座長より優秀演題を選出していただき、表彰状をおくらせていただきました。
   今回の市民公開講座は、「生活習慣病について学ぼう」をテーマとし、1月27日(日)順天堂大学有山登記念館講堂において、第23回順天堂腎臓病・高血圧セミナーと共催の形で行いました。岩本安彦理事長によるOpening Remarksに続き、糖尿病、小児のメタボリック症候群、脂質異常症、CKDの4つの疾患について、患者さんやご家族の目線に合わせたわかりやすいご講演を拝聴しました。こちらも参加者は230名を越え、盛況でございました。
   この度の学術集会運営に関しましては、行き届かぬこともあり、多々ご迷惑をおかけしたこととは存じますが、大澤勲事務局長を始め当科教室員の熱意に免じ、何卒ご容赦の程お願い申し上げます。
   略儀ながら書中をもちまして学術終了のご挨拶と御礼と致しますとともに、先生方の益々のご健勝と更なるご活躍と、本学会の益々のご発展をお祈り申し上げます。
順天堂大学大学院研究科腎臓内科
富野康日己 
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